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このコーナーでは子供たちのサッカーに関して保護者の方、学校の先生、プロのコーチからお父さんコーチまで、皆様からのお問い合わせや、質問、そしてトピックス等を交え、ジェイルーツメソッドの一部を紹介しながら掲載いたします。
第7回 子供ってすごい。 「未来のGM!」 指導の現場に立っていると日々このような気持ちになります。上手とか上手くできないとか関係なく、いろんな場面で感心・感激・感動させられます。 今回は現在サポートしている沖縄からJリーグを目指しているFC琉球の試合運営での一場面です。 現在かなり熱い盛り上がりをみせている九州リーグ。 沖縄から参戦しているFC琉球の沖縄ホームゲーム開幕のときでした。 次回のホームゲームチケット(自由席)に関して、入場口にて配布していたときの出来事です。実際にその場に立ち会っていたわけでなく後で聞いた話です。 まだ3.4歳と思われる男の子が 「チケットちょうだい」 と現れました。 担当者が 「何枚必要かな?」 と聞いたところ、はっきりした答えもなかったので、10枚ほど束にして渡したそうです。 そしてしばらくした後、男の子とおねえちゃんらしい(さほど歳も変わらない感じだったそうですが)またその担当者のところにやってきて、男の子を前に 「これ返します。こんなにたくさんはいらないの」 と、男の子にも言い聞かせるようにチケットを返しにきたそうです。 こんな話も、だからなに?!と思われがちですが、男の子の行動については、状況もわからず悪気もないことなので、まったく問題ではないのですが、女の子の「感覚」が非常にすごいことだと、感心しました。 実際、担当していた方たちも、唖然としたそうです。 親御さんから返すように伝えられたとしても、子ども自身がきちんと返しに行くことを促したということも素晴らしいことであり、それを子ども自身がきちんとできたことも、やはり素晴らしいことではないでしょうか。 女の子自身にもどんな気持ちがあったかわからないのですが、きちんとしようとしている姿が非常に微笑ましいことです。 試合を観戦するチケットが「大事なもの」ということを子供ながらに彼女は理解していたのではないかと思います。 スポーツ、特にサッカーと関係ないような一場面ですが、その必要だった枚数のチケットで、また応援に来てくれることでしょう。 by Jroots
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